僕がサイコーウェディングの成長を停めた原因

2015年8月をもって、僕はサイコーウェディングの代表を退きます。僕が辞めれるのも仲間がいたからで、仲間がいなければ事業そのものを潰さないといけませんでした。逆に僕一人でやっていたら、辞める理由はなかったのですが…

正直言えば勇退なんてカッコイイものではなく、完全に敗退としての退任です。事業規模は現在1億ほどの売上です。こんな程度で、これ以上大きく成長させることができなくなったのは、なんとも情けないものです。いかに自分がスモールビジネスマンだったかを思い知らされました。

僕がここまで来てようやく分かったことは会社が成長する大きな要素は「サービスの質」ではないということです。もちろん質も大切ですが、それを一定に保つことや、全体を合理的に動かす「マネージメント力」と感じています。質だけに拘っていられるのは目の届く範囲のビジネスです。

そしてもう一つの失敗点は仲間の世話をし過ぎたことです。仲間が倒れそうなときは、助けてあげるべきなのですが、僕は自分の行動を模範にさせようと行動してしまいました。自らが掃除をしっかりし、ゴミをすぐに捨て、仕事を心で行う、仲間が失敗したら助ける…

しかし、細かいことに口を出さず背中を見せて育てる、なんていうのは幻想です。そんなことで人は育ちません。やがて多くの仲間が僕に寄りかかってくるようになりました。しかも一番怖いことは、皆が無意識にそういう状況になっているということでした。助けられる状況が当たり前になって、助けられたことに気がつかない状況です。

商売をされたことがある人なら分かることですが、最初に1万円を稼ぐことってすごく難しいものです。どうやってそれが10万になり、100万になり、1000万になってきたのか、そのプロセスを実感せずに仕事をするということは、こういうことなのかなと思いました。

しかし大企業はそういう、もたれかかる社員を上手に歯車にしていくわけです。それはやっぱりマネージメント力になるわけです。僕にはそこがまったくもって欠けていた。

総理大臣もそうですが、辞めると決まったらもう未来のことに語ることはできないもので、(管さんは辞める寸前に原発ゼロ方針出しましたが笑)今の僕の状況も同じで、立場は代表ですが実務はもうすでに切り替わっており、僕が指示を出すことは全くありません。

するとどうでしょう。スタッフそれぞれが自主性を持ち始めています。新しいスキルの習得にチャレンジする者、ベーシックとなる掃除などをしっかりする者、自主性を持たざるをえなくなればそれぞれがしっかり立つものです。自分が辞めることで、こういう前向きな影響が出ることを期待していましたが、早速それが伺えて嬉しいものです。

そして、僕は人の心配ばかりはしていられません。半分無職状態になりますから… お仕事お待ちしております。

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