シバトーーク!「もう起業なんてしないほうがいいんじゃね?」

※シバトーーク!はFlashmob JAPAN代表の柴田康宏さんとプライベートで話していることをオープンにしちゃう企画です。


松井「柴田さんは多くの人に「起業なんてせずにサラリーマンやったほうがいい」と考えているそうですが、なぜですか?」

柴田「独立起業を推進する本やセミナーは多くありますが、すごく無責任だと思っていますし、独立起業なんてするもんじゃないと思っています。理由は99パーセント廃業するからです」

松井「たしかにそうですね。でも僕は商売なんて求め過ぎなければすごく簡単なことだと思っています。起業した多くの方は夢を見すぎたり、求めすぎたりで自分の能力以上のことをするから失敗するだけだと思います。」

柴田「求めて独立して半年で死ぬより、求めず我慢のサラリーマンで3年生きたほうがいいでしょう。あと、話題の働き方改革もどうかと思いますね。」

松井「それが食うのも必死な昔の時代なら分かるんですが、今は失敗しても食えていけるので失敗してもいいような気もします。人に迷惑さえかけなければ。」

柴田「食えるかもしれませんが悲惨ですよ。不幸ですよ。あの頃に戻りたいと思いますよ。あと、働き方改革はサラリーマンにしか適用されませんからね。」

松井「起業をして苦しいときに「サラリーマンになりたい」と思ったことは僕も何度かありました(笑)現実的な部分としてどんな風に悲惨なのですか?柴田さんは金銭的には成功者ですよね。」

柴田「私はまだ悲惨なことになっていませんが、十分になる可能性があると思っています。だからサラリーマンになりましたよ。私の趣味はスズメとたわむれること。」

松井「ドラマで見るような典型的なダメサラリーマン!柴田さんは経営しながらサラリーマンをされていますよね。それができるってムチャクチャ優秀な証拠なのですが、そんな優秀な柴田さんが「経営は高リスク」というのは悪い意味で説得力が出ちゃうんですよね。僕はより多くの人が起業したほうがいいと思っています。最近は少し変わってきましたが…」

柴田「値引き品しか買わない。」

柴田「ベーシックインカムですが、払った税金が戻ってくるだけだと『もらった』ことにはならないですよね?」

松井「いや、ちょっと前提が違うと思うんです。多くの人は『税金を払っている』という認識なんですが、国が国民一人あたりに負担しているコストを考えると多くの人がすでに『税金をもらっている』状態だそうです。ほとんどの税収は一部の富裕層が生み出しています。なので、要約すると「みんなもう無理して働かなくていいんですよ」という社会状態ということですね。」

柴田「もらっているというのは道路、医療などの社会サービスのことですか?」

松井「そうですね。国防や治安などあらゆる日本国維持コストですね。」

柴田「例えばベーシックインカムで毎月10万円もらえるから、低リスクに個人事業主になろう!だと良いと思います。」

松井「そうですね、毎月10万貰えれば、嫌なことに時間を浪費して対価をえようとうマインドがなくなると思います。ともかく今の『無理してリスク犯して食い合う起業』はダメですね。社会的に利益を生み出しません。」

柴田「それでも起業したい人はいますか?」

松井「意識が起業という感じではなく、遊びの延長線上で出来た物を売ったりとか、そういう起業が多くなるんじゃないですか?なので今みたいに気張って起業とかじゃなく、流れで起業みたいな。」

柴田「それって寅さんですよね。映画ではありますが、寅さんはホームレスで幸せだとは思えません。」

松井「『男はつらいよ』見たことないっす(泣)」

柴田「バナナのたたき売りや小物を売って全国を旅しているおじさんです。そういうのは起業とは言わないと思います。お小遣い稼ぎです。とにかく『あなたができることは、他の人もできる!または既に誰かがやっている。そこに何の価値がある?起業無理!』て感じです。」

松井「たしかに多くの人にいわゆる「成功」は難しいと思いますが、最低限食べていけるくらいは稼げるような気がするんですけどね。僕も多くの起業に価値はないと思いますが、ビジネスに慣れる基礎はたとえ食い合い起業でも養われるんじゃないかと思います。その基礎がないとなかなか有益なビジネスは産まれませんからね。」

柴田「有益なビジネスは一部の天才がやってくれますよ。強欲な本能を持っている人間にはほどほどにが難しいです。」

松井「確かにそうかもしれません。人間はどうしても器以上のものを入れようとしますからね。」

柴田「サラリーマンで残業ないなんて、何と素晴らしいことか。サラリーマンしながら、確定申告不要な月50000円くらい稼ぐのがいいかも。でも、これは起業とは言わない気がしますね。」

松井「それは大賛成!月五万で充分やりがいや幸せを感じれますし、成功が幸せにつながるかと言えばそれは全く別物ですからね。柴田さんフラッシュモブで週末一日10件とかやったりするじゃないですか。金銭的には成功ですが、プレッシャーとかすごくないですか?こんなプレッシャーかかるなら一日一件でいいよ、みたいな。」

柴田「ですから起業ではないと思います。起業なら主たる収入源で、かつ株式会社じゃないですかね。プレッシャーはあります。ただダンサーのみんながしっかりしてくれているので、トラブルは皆無です。」

松井「それは素晴らしい!僕はそういうの嫌になっちゃったパターンです(笑)」

柴田「僕もですよ(涙)」

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