日本は今、観光大国になろうと国全体で頑張っていますが、僕の住む四日市市もいろいろとアピールを頑張っています。主な材料としては
「湯の山温泉」
「とんてき」
「コンビナート夜景」
辺りのようです。湯の山温泉は安定感があるので置いておきますが、それ以外はあまりうまく行っていないようです。とんてきは豚肉のソースステーキでB1グランプリにも出場し、四日市名物として名を上げようとしています。実は僕もミュージシャン時代にとんてきのテーマソングを作詞作曲した過去があります。
もう10年前ですから、あれから10年経ってもとんてきの知名度はイマイチです。戦略としては失敗とも言えます。じゃあどうすればいいのか、10年越しにふと考えてみました。
景色とか名物料理じゃ無理ゲー
もっとも根本的な問題としては、こういった町興しはどうしても公的な事業になりますので、チャレンジの振れ幅が少ない点にあると思います。公的な事業はどうしても良い点をアピールしようとします。景色がいいとか、名物料理があるとか。
でもそういったたぐいのアピールは日本全国、いや世界規模でどの街もやっています。結果レッドオーシャンの戦いをしいられ成功の確率はかなり低くなります。ではもっと違うアプローチはないのでしょうか?
あります。四日市にはとんでもなく大きな武器があるじゃないですか。
四日市の負の遺産「公害」でアピールしちゃえ!
僕の人生の経験で四日市を説明するときに「とんてきの四日市です」と言っても遠方の方は?です。とんてきを知っている人は思っている以上に少ないのです。でも「公害の四日市です」「四日市ぜんそくの四日市です」と言えば、ほとんどの人が「あ~!」となります。
でも四日市の中の人間からすると、それはきっとタブーなんだと思います。公害をアピールの材料に使うなんてもってのほか!と考えているはずです。しかし、知名度や注目度というのは、良いイメージであれ悪いイメージであれ、知ってもらわなければゼロで何も起こりません。無です。例え悪いイメージからでも知ってもらえれば、何かが起こるのです。まずはそれが大切です。今四日市が最短距離で注目を集められる武器は「公害」以外にないと思いますあるでしょうか。
例えば四日市の新しい名物として
公害ラーメン
とか。とんてきより絶対に注目を集めるはずです。あとはタバコが作れるか分かりませんが、
四日市ぜんそく煙草
このタバコを吸ったらぜんそくになりますよ!くらいの毒々しいパッケージで。
とんてきより絶対に注目を集めるはずです。もちろん公害に苦しんだ方もいらっしゃるので、批判は出てくると思います。しかし、考え方によってはこうやってアピールに使うことで歴史を忘れないという役割も果たすわけです。
公害ラーメンも見た目はグロテスクでも、実はとても健康的な素材を使っていたり、四日市ぜんそく煙草もアイコスみたいな健康的なタバコだったりして。アピールの裏側がポジティブであればいいと思うのです。実際四日市は公害のを経験した歴史の反動で今は海も川も空気もすごくきれいな地域です。
あとはTwitterで四日市に観光に来た方が「#四日市ぜんそくなう」と呟いたら、小入道くんTwitterがおもしろリツートしたりとか、SNSの話題になる仕掛けをしたり。
写真:ゆるキャラグランプリ
誰にも責められない程度の小さな失敗を繰り返し続けた10年
変わらない状況を変えるにはタブーを壊さないといけません。失敗してもいいんです。失敗なんてすぐに忘れられるし、チャレンジをしないと話にならないからです。これからも注目されにくい「とんてき」をアピールし続け、誰にも責められない程度の小さな失敗をまた10年も繰り返すのは、なんの生産性もありません。
「公害の街よっかいち」をアピールしてみてはいかがでしょう?状況が変わる可能性を感じませんか?
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