『闇金ウシジマくん』の絶望感が中毒になります。

最近LINEマンガで漫画を読んでいます。YouTubeを使う時間がどんどん減っていますね。

一番最初にハマったのが『闇金ウシジマくん』です。

山田孝之さんが主演されていた映画は見たことあったのですが、漫画は初でした。興味があったわけではなく、名前を知っていて無料で読めたので、とりあえず読んでみたらハマったという感じです。読んだ方は分かると思うのですが、この絶望感で心がどよーんとなるのですが、それが意外と中毒になると言いますか。。。

いろいろとシーズン的な物があるのですが、僕がこれまでで一番心に効いたのは「フリーターくん」の回です。これウシジマくんで唯一のハッピーエンドだったんじゃないだろうかという回です。

35歳独身の宇津井という男。引きこもりと言うかニートと言うか、日雇いで少々仕事はするもののすぐにパチスロで使ってしまう典型的なダメ人間。親も株で騙されたりで家庭崩壊。親子関係も無茶苦茶になり、宇津井はホームレスの世界に一歩踏み入れる様が描かれます。

これって読み方によっては、自分よりも底辺の人を見て安心するという読み方もあるのかなと思うのですが、僕はそんな風には思えず、僕の場合は今でこそ偉そうにしっかりしたようなブログを書いていますが、クズみたいな生活を送っていたこともありますし、一歩間違えれば同じような35歳を迎えた可能性はあったなと、少々ゾクッとした話でした。

20~30歳に抱えるあの「何者かにならなければいけない」というプレッシャー。あれって何なのでしょうね。今になれば無意味と分かるのですが。僕が20代で目指していた音楽でメジャーデビューも今思えば超ちっぽけなことです。メジャーデビューなんて社会的な貢献度はカスみたいなことです。そのカスに魅せられ人は苦しむんですよね。

人は何者かになる必要はないし、成功なんて成功っぽいことをしたいやつがすればいいだけのメダルみたいなものです。結婚も別にしなくていいし、子供も別に産まなくていい。宇津井のように日雇いで稼いだお金をパチスロで溶かしても、それ自体は悪じゃないんですよね。人はみんな好きにすればいい。

でもどこかで「人はこうあるべきだ」という漠然とした正義なのか悪なのか分からないものに苦しめられて、それに負けた人は社会の隅に追いやられてしまうんでしょうね。

にしても作者の真鍋昌平さん、すごいな。弱者の心理を本当に分かっている。

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