ウェディングプランナーは勘違いしやすい職種

ウェディングプランナー。意外と憧れられたりする職種かもしれません。そして独立、起業という面ではウェディングプランナーは免許も要らず、仕事も取りやすいということでハードルが低く独立したフリーランスウェディングプランナーも多いものです。僕もその一人です。今日はその独立したフリーランスウェディングプランナー(以後フリープランナー)について少し語りたいと思います。

結論から言いますとフリープランナーは非常に勘違いしやすい生き物です。その結果現状に満足し、進歩しない業界となっています。なぜかと言いますと、レベルの低いウェディングプランナーでも感動的な結婚式はできてしまうからです。

感動的な結婚式は決してプランナーの技術で生まれるものではなく、新郎新婦のこれまでの人生のバックボーンがあって生まれるものです。しかし多くのプランナーは「私が新郎新婦の想いをカタチにしたから」などと思ってしまいがちなのです。

ましてや結婚式場のサラリーマンプランナーから決意してフリープランナーに独立して、自由を感じ、人生のテンションが上っているフリープランナーならよりそうなりがちです。

そんなフリープランナーはやがて自分が超スペシャルな結婚式を創り上げていると勘違いし始めます。「誰にもできない、私にしかできない結婚式よ!」と。じゃあどの点が誰にもできないのですか?と問うと「こんなに気持ちがこもった温かい結婚式は…」というような非常に抽象的な解説になってきます。まぁ目には見えないことなので否定はできません。そうなのでしょう…かね。

このかわいいかわいい勘違いフリープランナーちゃんがより成長すると、「私の世界に一つの結婚式は後世に残すべきよ!」とセミナー講師に成長したりするのですが、単にフリープランナーの収入は必ず頭打ちになるので、そこを打破するためであったり、プランニング業に飽きてきていたり、プレッシャーから開放されたかったり、そういうパターンが多いです。



ともあれこういったフリープランナーの存在は何も否定する必要はありません。それなりに業界に役に立っています。しかし問題はこのマインドでは業界は全く進歩しないということです。

「世界に一つの結婚式よ!」と銘打つのであれば、目に見えない想いなどと言わず、誰にでも分かるハッキリとした「世界に一つのウェディング商品」を創り上げて欲しいのです。

ウェディングプランナーという職種は裏を返せば「何もできない婚礼業界のプロ」です。司会もできない、写真も撮れない、映像も撮れない、装花もできない、料理も作れない。当日の進行表やアイデアなどこれまでの歴史がフォーマットを作ってくれますし、新しいアイデアはすぐに盗むこともできます。

そう、多くのプランナーって結局何も生み出していないんです。正直いなくても滞りなく結婚式はできたりするでしょう。みんないないとできないと思っているだけで。

我々プランナーはそんな存在であることを自覚して、せめて新しいウェディング商品を作りませんか?それがウェディングプランナーの、特にフリーランスウェディングプランナーの仕事です。

キンコン西野さんも怒っていますよ…。プププ。
https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12420758084.html

#結婚式に自由を

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