なぜビジネスを始めると誰かに何かを教えたがるのか。コーチングビジネスについて考えました。

この世の中いろいろと商売ありますが、脱サラして起業する人の選択肢の中で『コーチング業』というものが多いなと思っています。

例えば

「こうすればお金稼げます!」

とか

「幸せになる方法教えます!」

とか

「従業員のやる気を出す方法教えます!」

とか

「健康の秘訣教えます!」

とか。ざっくり並べてみましたが胡散臭いですね(笑)細かく言えば医者とか美容師とかパーソナルトレーナーとか整体師もコーチング業とも言えるかもしれませんが、これらは専門職+コーチングという側面を含んでいるという感じがします。

まぁ今回述べたいことは、なぜ脱サラして起業する人はコーチングビジネスを選びやすいのか?という点です。

一つは恐らく起業コストがかからないことでしょう。コーチングと言うのは「私はすごい人ですよ!その私が教えてあげますよ!」という商売なので、店舗もいらない仕入れもいらないのです。

もう一つは『だましが効く』という点です。具体的な現物の商品を作るとなると、その質を顧客に問われます。しかしコーチング業は非常にふんわりしたサービスなので、その質が良いのか悪いのか顧客に見破られにくいのです。

面白い話で、僕のところに「松井さん、起業にあたって分からないことばかりです!いろいろと教えてください!」ととても腰を低く相談に来た方が、SNSでは「偉大な私が教えます!はっはっは!あなたの問題すべて解決!」みたいなキャラで、爆笑した覚えがあります。世の中の先生っていうのは実際そんなもんです。

あとはもう一つあると思うのですがここが重要でして、起業するにあたり多くの人は『顧客にマウントをとれないと』というマインドが働いているように見えます。知識や技術が顧客の上に立って始めてお金を貰えるのだと勘違いしているようなのです。資格を沢山取ろうとする人もそういう人が多いのかな。

誰の影響なのかなと思うのですが、これは本当に間違っていることです。当然そういうニーズもあるのですが、他にももっともっとたくさんのニーズが世の中にはあるのです。特別な技術がなくとも自分に寄り添ってくれる人とか。むしろそっちの方がニーズ大きいと思いませんか?

あとは「自分には大したことはできませんが、精一杯努力させていただきます!」という姿勢の方に仕事をお願いしたいと思ったりしませんか?そういうことなんです。

誰かを教育する!みたいないやらしいビジネスばかり考えずに、脱サラして一念発起で起業するなら「精一杯あなたのご自宅を掃除いたします!」みたいな謙虚で誠意のある真摯なビジネスから始めてみてはいかがでしょうか?そういう人が成功するんですよ。

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