値上げ時代に思うこと。思考のフレームを外せ!

値上げ

最近は円安やインフレの影響もあり皆さん値上げラッシュと言う感じですね。身近な方でも値上げされるのをよく見ます。仕方ないことというのは大前提ではあるのですが、ここでもう一歩考えを絞り出したほうがいいんじゃないかなと思うのも嘘ではありません。

この時代に限らずですが、個人事業主の方に多いパターンとして自信の昇給を目的として値上げをする方が多いです。かの伝説の鴨頭さんもそう主張していましたし、多くのセミナーで値上げを肯定しますよね。

ロジックは分かります。例えばケーキ屋さんでショートケーキが¥500だったとして原価が¥300、粗利が¥200だったとして、この状況でシンプルに自分の給料を上げようとすると

「たくさん売る」

「値上げをする」

になります。しかし「たくさん売る」の方は方法が明確でない上に、自分の労力をもっと割かないといけないので、「値上げをする」が非常に魅力的に見えてこちらを選択してしまうパターンが多いです。まして今のように減価が上がり、¥400になってしまったら、粗利は¥100。経営者の心理的にはより値上げに傾きます。

ここで松井流の考え方をお伝えしたいと思います。もちろん値上げで解決するのであれば値上げでもいいと思います。その選択肢を無理に排除する必要はないのですが、値上げをしてうまく行っているパターンってぶっちゃけ見たことありますか?一度や二度、少しならさほど問題ないですが、値段をどうにかして上げることに躍起になっている人っていますよね?自分の価値を上げるんじゃい至上主義な人です。まずうまくいきません。

逆の立場になって考えてみてください。インフレでもなんでもないのに値段を上げ続けているスーパーで買い物します?しませんよね?なので値上げという選択肢はもっともっと後回しであるべきです。

じゃあ何を考えるべきかという点ですが、「たくさん売る」とか「値上げをする」という考えは一定の枠組みの中でしか考えられていないこのとの証明です。もっといろんな視点があるわけですが、例えば以前記事にした「自分の中の円の価値を上げる」みたいな方法もあります。

以前の記事はこちら
https://matsuiakinori.com/bg/2956

でもこれは頭の固い方には意味不明だったり、難しかったりするかもしれませんので、もう一つ例を挙げると少なくともケーキ屋さんならケーキ屋さんの枠組みでしか考えられていないことが大問題ということです。

原価が¥400になってしまった、粗利が¥100しかない→値上げしよう→販売数が減って利益変わらず(泣)

なんでケーキしか頭にないんでしょうか?職人のポリシーとかくだらない思考が何かを邪魔しているはずです。

ケーキ買いに来た人に洋服売ってみては?
ケーキ買いに来た人に生命保険売ってみては?
ケーキ買いに来た人に住宅売ってみては?

とても例ではないですが、ともかく「俺はケーキ屋だ」という意味の分からないフレームをまずは外すことが大切です。

ちなみに住宅販売がうまく行ったとしたら、ショートケーキの利益が¥100になっても正直どうでも良くありません?そうなんです、こうやって大きな枠組みから見るとすごい小さくてくだらないことで悩んでいることもあるのです。

むしろケーキなんて無料で提供して、お茶会サークルみたいなものを作ってコミュニティ強固にして、住宅を買ってもらう。こっちのほうが利益大きいですよね?

僕が20個も30個も事業をやっているのはこういう理由です。一つの事業の成功ってそこまで重要じゃなくて、組み合わせだったり、顧客に対してどんな引き出しを提供できるかだったりが重要なんですよね。

そんなことで厳しい時代ですが、少しでも経営に悩んでいる方の思考のプラスになれれば嬉しく思います。うん、今回は結構いい記事だったんじゃないかな!

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