高いものを食べて喜ぶ、高いものを買って優越感を感じる。これって完全に拝金主義ですよね。

拝金主義というのは人々の中に根深く染み込んでいるなと感じます。それはもう気付かないレベルにまで達していて「お金が全てじゃない」なんていう人ほど、自分が超拝金主義だということに気が付いていない人も多いです。

かくいう僕自身も拝金的な感性はだいぶ一時期より薄まったものの、とても抜け切れているとは思えません。やっぱり高級な料理を食べたら「あ~高いもの食べたぜ~」ってなります。

ただですね、高いものを食べたときによくよく考えてみるんですが、味だけにフォーカスした場合、横綱ラーメンのあの美味さと比較して、そんなに違いってないんですよね。味に関しての差っていうのは安いも高いもさほど変わらないのです。

横綱メッチャうまいっすよ!

でも高いものを食べたほうが満足度を高く感じるのは、やっぱり拝金主義だからでしょう。そもそも食べ物の値段の「高い安い」は「美味しい美味しくない」で決まるものではありません。原則としては希少価値です。

市場にその食べ物が少なければ値段が上がって、ジャガイモみたいにごろごろどこの国でも採れるものは安いわけです。でも少ないものが美味しくて、量が多いものが美味しくない、っていうのは変な論理ですよね。

そういう原理原則を理解していないと「高い食べもの=美味しい」「高い商品=高品質」と間違ったロジックを作ってしまいます。中には100円で売るよりも200円で売ったほうが売上が上がる、なんて商品も世の中にはあるのです。

こういった資本主義的思考に染まりきった人は、死ぬまで稼がされて、死ぬまで消費させられます。資本主義を回していくハムスターみたいなものです。そこから一歩だけでも外れることで、本当の幸せを見つけられるスタートになるんじゃないかなと思うわけです。

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