僕は車検のコバックがすごい好きなんです。何が好きかといえばこういう理念があるからです。
「20年50万キロ精神」
https://www.kobac.co.jp/20years.html
要は車は20年50万キロ乗り続けることが可能であり、そんな社会を目指すという会社の理念です。これは本当に素晴らしく、僕は強く共感しています。だからこそこの記事がコバックさんの経営陣に届けばと願っています。
ほんと今さっきの話なのですが、車検のコバック上野店(オートモールモリ上野店)に車検に行ってきました。僕もカーリース事業をやっていることから、ある程度車に関する知識はあり、事前に車も簡単にチェックし、問題なく車検が通るだろうと安心していました。
ちなみに車は13年目、10万kmほどのモビリオ。20年50万キロの半分ほどで、まだまだ乗れるはずです。コバックさんの経営方針もそうでしょうし、僕も同じ考えです。走りも絶好調です。
コバックさんはコースにもよるのですが、基本的に車を預けて、その間はお店で一時間ほど待ち、車検が終わり次第乗って帰るというスタイルです。
ということで車検が始まりお店の中でスマホを見ていたら、すぐに「松井様」と呼ばれました。こんなに早く呼ばれるとは何かトラブルがあったのは間違いないと思い不安になりました。
そこで整備場へ連れられ聞いてみると、タイヤが外れないので、車検はできないとのこと。どうもタイヤのボルトとナットの噛みが悪く外れないようです。もし続けるのであればボルトを折ってしまって、ボルトごと変える工程が必要とのこと。
しかしモビリオはハブボルトが非常に外れにくい作りになっており、工賃も数万円になってしまうのです。これは説明されたわけでなく知っていました。ですので、すんなりそれを了承するわけには行かず、車検中止を余儀なくされました。少々違和感を感じたのですが、仕方なく受け入れ一旦帰ることにしました。
そして他の外したタイヤを付け直し、帰る用意をしていたのですが、どうも外れなかったナットは締まりもしなくなった模様… また一つ違和感が大きくなりました。だって最初は締まっていたのですから。たとえナットが外れなかったとしても、それが締まらない?
そのときあることを思い出しました。数ヶ月前タイヤのローテーションを行ったので、つい数ヶ月前にそのタイヤを外していたのです。そのときは間違いなくすんなり外れたことは間違いありません。
その話をしたときスタッフさんはこう言いました。
「それはご自身でされたのですか?ああそうですか、ご自身ですか~。そのときに噛み合わせが悪いまま閉めてしまったのかもしれませんね。」
あたかも”あなたの責任ですよ。そうですよね?”と言わんばかりに。そして…
「もう13年経っていますからね、いろいうろと不具合は出る頃ですね。」
このもう○年経っていますから仕方ないですよね、って言うのは車屋の言い訳常套句なんですよね。よく言われたことがあります。皆さんもありませんか?でもこれって裏を返せば、車屋の技術とデリカシーの無さの表れなんですよね。
だって新しい車なんて誰でも簡単に整備できるんですよ。むしろ整備の必要なんてないですから。車に限らず整備業はなんでもそうです。それに対応できるのがプロなんですけどね。そして「古い車、安い車を乗っていますからね~」と客に伝えて気分を害させていることに気が付かないのです。まぁ言い訳最優先の頭脳なので仕方ないですけど。
あともう一点疑問がありました。法で定められている車検ってタイヤを外す必要なんてないんですよね。陸運局でタイヤを外すことなどありません。なので僕は「タイヤは外せなくても車検はできますよね?」と聞きましたが「うちはそういうことはやっていない」と。
ん?車検って法で定められている検査であり、車検のコバック上野店(オートモールモリ上野店)は陸運局の指定工場です。車検の工程に独自のルールを持ち込んで良いのでしょうか。これは専門的な知識が必要となると思いますので、見解はどなたか教えて下さい。
で、そんなこんなですが、言い争いも望まない平和主義者ですので、とりあえず家に戻り、念の為自分でタイヤのナットの状況を確認してみました。そしたら驚愕の現実が待っていたのです。
なんとナットは簡単に外れたのです。
ダジャレではありません。手の力だけでクイックイッと。どういうことだ?と考えましたが、なぜこのような経緯になったか分かりません。ただ確かにボルト、ナット共に噛み合わせが悪く一部切れていましたそこで一つの仮説。
コバックさんがタイヤを外す際にネジ山を切ってしまい(要は噛み合わせが悪い所でムリヤリ回してしまった)、これは見せたくないということでネジが外れないということにした、直すにしてもモビリオのハブボルト交換は大変ですから、そこまではやりたくないと。そんなストーリーなんじゃないでしょうか?
もしくは工賃を上げるためにハブボルト交換をしたかったか。この線は弱そうな気がしますが。
ちょっと真実が知りたかったのでお店に電話してみました。僕はクレーマーのような話し方はしません。ただただナットは簡単に外れましたよ、と。コバックさんは「あのときは外れなかった」の一点張りで、話は進みませんでした。
真実は分かりませんが、締まっていたボルトとナットを緩ませて、締められなくなった、という点に関しては100%コバックさんの責任な気がするんですよね。ともかくうちに責任はない、うちに責任はないを暗に繰り返していました。こっちが問い詰めてもいないのに。
話をまとめますと、車の整備ってブラックボックスなんですよね。本当にきちんとやっているのか、どこかでミスをしていないか、整備中に車に傷を付けなかったか、損傷を与えなかったか、整備を受ける側には分からないことだらけです。大好きなコバックさんがそうとは思いたくないですが、車屋の中にはブラックボックスであることを利用して、責任逃れしたり、適当な仕事をしているところはあると思うんです。
こういう部分、誰かがイノベーションを起こさないといけない業界だと思うんですよね。できれば素晴らしい経営理念のコバックさんがやってほしいわけです。そして車検受けに来て返された、時間と交通費を返してくれよ!それがダメでもせめて、代わりのナットくらい欲しいわけですよ(切実)
ナットどこに売ってるねん…。
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