松井的伊賀発格闘技イベント『IGA.1』レビュー

私、伊賀に移住して自分で格闘技ジムを始めて、その流れから『IGA(アイジーエー)』というアマチュア格闘技イベントも主催しているのですが、一昨日2022年7月17日に早くもその五回大会を終えました。

「ただの地方のアマチュア格闘技の試合だろ?」なんて思うかもしれませんが、結構な熱を生んで多くの感動を見てきました。YouTubeでもほとんどの試合を見ることができますので、その熱をほんの少しご理解頂けると思います。

伊賀発格闘技イベントIGA公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCLU6BO1OjerwYgQHPKVgpWA

というわけで、すでに五回大会を終えてしまい、かなり遅れてしまいましたが、順序よく第一回大会から主催者松井的レビューを、勇気を持ってリングに上ってくれた選手の皆様に感謝の意味を込めて書き記したいと思います。

【ヌードル麺和 presents IGA.1】早川龍一vsたける キックボクシング キッズクラスワンマッチ

[kad_youtube url=”https://youtu.be/OyxLLjPOLkI” maxwidth=600 ]

記念すべき第一回大会の第一試合を飾ってくれたのは、当時小学生のこの二人でした。二人ともまだ格闘技経験は浅く初の試合でしたが、短期間でよくここまで練り上げたなと感動しました。試合って大人でも頭真っ白になるものですが、しっかりきれいな試合を作ってくれました。

ちなみに僕の中でアマチュア試合に勝ちやすい戦略というか方程式的なものがあるのですが、これはこれからのレビュー全試合に通じることですので最初に書いておきますが、僕の勝利の方程式はおおむねこんなイメージです。

・ディフェンス上手い人が有利。なぜならディフェンスが上手いと無駄に下がらず、早く攻撃に転じれて相手を押せるから。
・上記に繋がりますが、ディフェンスが弱いとジリジリ下がるケースが多くなり、より相手に押される。
・左ミドルをいっぱい出せる人は強い。というか判定で圧倒的に有利。
・ジャブをずっと出し続ける人は強い。みんなジャブが少ないんだよな~
・打ち合いの最後蹴りで終われる人は強い。やはり印象が良い。
・打ち合いで相手を見続けることができる人は強い。でもこれはかなり上級編。

この試合は小学生といえど、この方程式が結構当てはまる試合となっていますので、キッズで格闘技をやっている皆さんはぜひ研究材料にしてみてくださいね。

【ヌードル麺和 presents IGA.1】伊藤翼vs城﨑和貴 キックボクシング65-70kgミドル級トーナメント準決勝

[kad_youtube url=”https://youtu.be/aMjHaDOsdYE” maxwidth=600 ]

第一回大会は4人の65-70kgミドル級ワンデートーナメントを行ったのですが、一人体格の小さな伊藤選手が勇気を持って参戦してくれました。このとき体重63kgくらいだったかと思います。

対する城崎選手はこのあとIGAのエース的存在になっていくのですが、このときはまだ格闘技始めて1年くらいと聞いていた気がします。練習で試合の流れをリハーサルしていたのを覚えています(笑)

結果的に終止、城崎選手が押して、押し切る展開となりました。城崎選手のストロングポイントは蹴りが強いというのはもちろんですが、体のバネと強さを感じますね。サッカーもやっているようで、その日々のトレーニングの積み重ねもあるように思います。

ここから更に強くなっていく城崎選手ですが、一つ課題を書いておくと、ジャブをもっとたくさん突いたほうがいいかな。もしくは左の蹴りをジャブくらいたくさん出していくか。要は距離の設定が曖昧な感じがするので、ジャブか左の蹴り(つまり足ジャブ)を使うことで相手を制したついでに自分の距離も出来上がってくるんじゃないかなと。

【ヌードル麺和 presents IGA.1】原田竜二 VS Y・C キックボクシング65-70kgミドル級トーナメント準決勝

この試合は諸事情で動画をアップしていないのですが、メチャクチャいい試合でした。Y・C選手はメチャクチャ強い選手なのですが、それを1Rで原田選手が怒涛のラッシュでTKO。原田選手には喧嘩強さを感じますね。

【ヌードル麺和 presents IGA.1】西田大貴vs橋本凌弥 キックボクシング 63kg契約ワンマッチ

[kad_youtube url=”https://youtu.be/jB1zq5p0oxs” maxwidth=600 ]

この試合は後にIGAのエース選手となる西田選手の初戦。西田選手はこの時点で経験年数2.3年ほどだったと思います。対する橋本選手は半年くらいと聞いていた気がします。ただ身長が大きく、しかも橋本選手に体重オーバーがあり、より大きなハンデの中での試合でした。

結果的に経験に優る西田選手が、体力の切れた橋本選手に連打を浴びせて勝利しました。ちなみにいきなり否定してしまいますが、先程の松井流勝利の方程式、西田選手には全く当てはまりません(笑)でも西田選手はこの後勝利を重ねていくわけです。なのでやり方は決して一つではないのです。

でも勝っている選手だからあえて厳しい課題を書いておくと、練習でも度々伝えていましたが、打たれてガードして返すまでの時間が少し長いんですよね。もう少し早いタイミングで返せばより打たれる時間を短くして、自分の攻撃の回数を増やせると思うんですよね。

【ヌードル麺和 presents IGA.1】山本大起vs松井洋介 キックボクシング 75kg契約ワンマッチ

[kad_youtube url=”https://youtu.be/pF7xDsCvcCo” maxwidth=600 ]

この試合は大迫力でしたね。やはり体重が重い階級は迫力が出ます。実力伯仲の良い勝負でしたが、最後は山本選手のリーチの長さが勝負を決めた印象でしたね。

お二人ともまた試合出てくれたら嬉しいなぁ。

【ヌードル麺和 presents IGA.1】原田竜二vs城﨑和貴 キックボクシング65-70kgミドル級トーナメント決勝戦

[kad_youtube url=”https://youtu.be/0OJNtcmluts” maxwidth=600 ]

そして第一回大会のメインイベントはトーナメントの決勝でした。トーナメントの巡り合わせでK-FORCEの同門対決となりました。原田選手のほうが先輩なのですが、これって結構原田選手にプレッシャーかかるんです。城崎選手は胸を借りるだけですが、原田選手はボコボコにやられては面子丸つぶれになりますから。

こういうケースの場合、先輩選手は余裕ぶって流したりすることもあるのですが、原田選手はさすがです。準決勝と同様、喧嘩ファイトというか思いっきりパンチをぶん回して、がむしゃらなこれぞ格闘技という戦いを見せてくれました。

僕が見る限り原田選手はたぶん練習嫌いで、あんまり自分を追い込んでいるところを見たことがありません。この大会後試合を避け続けていることもあり、気分的には引退状態だと思います(笑)なので体力的には相当きつかったと思うのですが、そのマイナスを上回るくらい気持ちが強いと思うんです。

人間体力がなくなると心が折れるものなんですが、原田選手にはそれが見えないんですよね。すごい。

映像見て分かるとおり、この大会は第一回大会ということでメディの注目も多少集めまして、当日はテレビの取材まで来て頂いておりました。事前に新聞記事になったりもしましたので、観客もすごい数だったんです。

初めて行うイベントだったので、いろいろと不安がありましたが、なんとか乗り切れて、大会後はものすごい充実感を味わえたことを覚えています。伊賀の片田舎から新しいムーブメントが起こる予感がしましたね。

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