僕には師匠的な人がいます。とは言っても何か特別な技術などを教えてもらったわけではなく、師弟関係を結んだわけでもなく、ただその人に「一年間私の取材をして下さい」と言われて、しばらくいろいろと行動を共にしていただけです。
その方は女性の整体師です。失礼ですが、僕の母でもおかしくないくらいの、いいおばちゃんです。肩書は整体師なのですが、その域を超えたお仕事もされていました。
患者の中には末期ガンの患者さんであったり、もう病院では手の施しようがない人もいました。なぜそんな人が今さら整体を受けに来るのか、その理由はガンを消せるかもしれない能力を持っていたからです。
簡単に言うと気功です。もちろん僕はガンが消えたことも確認できませんので、これが本当とも嘘とも言いませんが、特別な力を持っていたことはこの目で見てきました。
その部分の話はまた次の機会に書きたいと思いますが、師匠は末期ガンの患者をはじめ、いろんな病気に苦しむ人に直接対峙し、毎日身体が壊れるほど働かれていました。そして苦しんでいました。
一方、僕は当時25か26歳くらいで、まだバンドマンをしていました。僕が憧れていたミュージシャンの社会的立ち位置って、苦しんでいる人がいて、その人に「がんばれ~♪勇気を出して~♪」なんて歌っているわけです。苦しむ人から逃げずに対峙し続ける人の後ろの方で。
情けなくなって、すぐにミュージシャンはやめました。僕も直接誰かの役に立つ仕事をしようと。
特にミュージシャンという職業を否定するわけではなく、大きな影響を与えている人もいるのですが、少なくとも与えれないミュージシャンは社会の中では生産性のない無意味な存在です。
自分が好きでやっていることなので全く罪はないのですが、与えられなければそういうものだと、今音楽活動やっている人は認識したほうがいいなと思うわけです。
ということでギター売りましょうか(笑)
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