以前「超簡単!プロカメラマンになる方法。」なんて記事を書きましたが、今の時代カメラマンになるのはとても簡単です。
理由は「自分で自分はカメラマンだと言えば、今この瞬間からカメラマンじゃん」と言った自己啓発的な側面からの発言ではなく、もっとリアルな部分としてカメラが勝手にいい写真を撮ってくれるからです。
逆に言えばカメラマンの技術が求められなくなってきている時代と言えます。だからカメラマンの技術などなくてもプロカメラマンに簡単になれるのです。iPhoneを見て下さい。信じられないくらい、いい写真が撮れますよ。特に夜とか暗い場所での撮影は一昔前の一眼レフよりもiPhoneの方がキレイに撮影できます。
iPhoneがときに一眼に勝つ時代のカメラマンの価値
さて本題ですが、こういう時代になってくると顧客側も「カメラマン必要ないよね」となってきます。だってiPhoneでキレイな写真は撮れるわけですから。
しかしこんな時代でも「気付き」が遅いプロカメラマンは撮影料を数万円とかに設定してしまいます。完全な時代錯誤というやつです。そういう方は挙句の果てには「結婚式なら倍くらいに…」と考えたりします。
ではカメラマンはもう消滅する業種なのかと言えば、僕は違うと思っています。「高品質な写真」という価値を求められなくなったカメラマンにも唯一残された価値があります。それは「撮影してくれる人」という価値です。
iPhoneがいくら高品質な写真を撮影できても、カメラというものはどうしても撮影してくれる誰かを必要とします。自分で自分を撮影するのは自撮り棒があってもなかなか難しいものです。
ただのカメラマンの価値はせいぜい時給2000円
これまでと同じようなカメラマンの在り方を維持している方にはもはや「撮影してくれる人」という価値しかないのです。
だから顧客は高い写真撮影を買いません。せいぜい時給1000円程度です。なぜなら「撮影してくれる人」というただのバイト的なニーズになるからです。ちょっと上手なので時給2000円でもいいかな?とかそんな感じです。
昔ながらのカメラマンからすると悲しい現実かもしれませんが、これが現実であり、これをまずは受け入れないと未来はありません。
価値がほとんどないプロカメラマンという商品の使い方
もちろんですが、カメラマンとして追求して高みにいるプロカメラマンはこれに当てはまりません。例えばアーティスティックな撮影だったり、ジャーナリストとしてのカメラマンですね。「他の人に撮れない写真」を撮れる人は別です。
そうでなく誰でも撮れるような、ちょっと上手な写真を撮っている僕レベルのプロカメラマンは、もはや時給2000円の価値しかありません。もうそんな商品ならカメラマンとしての商品は無料サービスにしてしまったほうがいいと僕は思っています。
例えば僕の場合は結婚式の仕事のとき、ウェディングプランナー兼カメラマンとして動いています。ウェディング業界はまだまだ古いですから、カメラマンに何十万という値段を付ける業界です。
そこで僕は写真撮影は無料サービスとして扱っています。プランニングに付属していますよ、という感じです。なのでお客さんはとても得した印象を持ってもらえるのです。
高品質な写真を撮るのは簡単ならば、別の職業になるしかない
ともかく「カメラマン」という職業の価値はもはやバイト程度しかないのであれば、他の職業のスキルを手に入れて、ミックスするしかないと思うのです。他のアイデアとしてはこんなことを考えています。
旅行ガイド+カメラマン
僕のウェディングプランナーパターンと似ていますが、旅行ガイドをしながらいい写真を撮影してくれたら、顧客としてはすごく安く感じますよね。
不動産+カメラマン
不動産のサイトを見ていると写真はたくさんあるのですが、担当者さんがコンデジで適当に撮影しているものがほとんどですよね。不動産はとても写真が大切な業種なので、もしその担当者が写真を上手に撮影できれば、売上が伸びるかもしれませんよね。
一つの職業で生きていくのはリスク
他にもやり方はいろいろだと思いますが、こういった状況はカメラマンに限りません。ホームページ制作という職業もwixの登場でほとんど価値がありません。だから僕は売上という結果まで保証して売っています。
結論として「一つの職業で生きていくのはリスクですね」と言えます。これだけはやめたほうがいいと日々思っています。僕はこれまでいろんな事業を経験してきましたし、今でも新事業をどんどん立ち上げています。
それは楽しいと言うのが一番ですが、リスク回避という側面もあります。20世紀にカメラマンとしてどれだけ良い写真が取れていても、時代がiPhoneを生み出してしまえばその価値は失われます。これから時代の変化はどんどんスピードを増していきます。
いろんなチャレンジをしましょう。一つの職業で生きていく時代はもう終わっているのです。
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